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聖マリ抄読会第3回目 “Machine learning predicts response to TNF inhibitors in rheumatoid arthritis: results on the ESPOIR and ABIRISK cohorts” 元永
当科では日々の臨床・研究レベルの向上のために抄読会を実施しています!
本日は小児リウマチの若手のホープで、大学院生として研究中の元永先生から
AIを用いた関節リウマチの治療予後予測に関する論文です。
勉強しないといけない分野とは思いつつも、どうしてもとっつきにくい、と感じてしまいます。
元永先生がわかりやすく解説してくれました。
■Clinical question■
関節リウマチ患者におけるTNF阻害剤の効果を機械学習を用いて予測する。
(ESPOIRおよびABIRISKコホートデータを使用)
■Short answer■
通常診療で収集できるデータから関節リウマチ患者に対して、そのTNFα阻害薬が効果的かどうかをある程度予測できた。また目的に合わせて、カットオフを変更すればより実践で利用できる可能性がある。
■感想と日々の臨床への応用■
最近、機械学習を用いた医学論文も増えてきています。私自身、趣味でプログラミングを独学してみましたが、欠損したデータを他の情報で補ったり、説明変数と結果の相関が不明瞭だったりとまだ馴染みがないことばかりです。医療はエビデンスを重要視する分野であるため、それらの部分が受入れ難い部分もあるかとは思いますが、実際に結果がでている以上は、患者さんのためにも知っておく必要があり、正しい知識をみにつけることが重要だと思いました。