入局案内・研修案内について
入局案内・研修案内
次年度の入局希望者を募集しております。
見学や説明だけ聞きたい!という方も大歓迎です。
2024年6月3日月曜日18時から医局説明会を開催いたします!詳細はこちらから
参加のご希望・問い合わせは下記のフォームからお願いいたします。
当科で入局・研修を行う利点を述べさせていただきます。
- 01豊富な症例数
当科は川崎北部に位置し、地域のリウマチ膠原病アレルギー診療の中心を担っています。
外来の延べ患者数は3万人、年間の入院患者数は600人を越えます。
短期研修でも多くのリウマチ膠原病アレルギー性疾患を持つ患者さんに携わることが可能です。 - 02成人・小児をあわせた全年齢を対象としたリウマチ膠原病性疾患の診療
診療部長の川畑教授や小児部門のリーダーである森雅亮教授の理念の基、成人・小児のリウマチ膠原病性疾患を一つの科で診療を行う全国的にも非常に珍しい診療体制となっています。
成人リウマチ科医・小児リウマチ科医の双方が知識や経験を共有しながら患者さんへ最良の医療を提供するのはもちろんのこと、普段の診療であればなかなか繋がりを持つことができない成人内科医・小児科医と交流できるのも魅力の一つです。 - 03様々な経歴を持つスタッフ
聖マリアンナ医科大学出身のスタッフはもちろんのこと、現在は成人・小児ともに他大学や途中入局者が多いのが特徴です。
それぞれが培ってきた経験や知識を活かして臨床・研究業務に当たることができます。 - 04チーム制の入院診療でON/OFFしっかり
当院では主治医制による入院診療は行っておらず、チーム制で診療に当たります。
ON/OFFのはっきりした勤務はもちろんのこと、難しい局面ではお互い助け合って楽しく、無理なく診療ができるように配慮しています。
また、リウマチ膠原病の診療経験がなくとも、チームの医師とともに診療を学んでいける体制があります。 - 05ライフステージに合わせた勤務体制
当科は女性医師や子供のいる医師が多く働いているのも特徴です。
今年度は男性医師も2名時短勤務となって、家族との生活と病院での業務を両立しています。ライフステージに合わせて、リウマチ膠原病アレルギー学を学ぶ、自分の力を発揮できるように医局をあげてサポートします。
上記にあげたポイント以外にも
定期的な診療カンファレンス、初学者の先生には先輩医師による外来レビュー、若手を中心とした勉強会、不定期ではありますが、診療部長を始めとした経験豊富な医師によるレクチャーもあります。
ともに学び、楽しく、自分らしくリウマチ科医として活躍できる場を探している方を募集中です。詳細は以下の問い合わせ先までご連絡ください!
<募集要項>
職種:リウマチ膠原病アレルギー内科医師・大学院生(成人・小児いずれも)
雇用形態:助教、任期付助教、診療助手、大学生、内科専攻医
給与:大学の給与に準ずる
<問い合わせ先>
聖マリアンナ医科大学 リウマチ膠原病アレルギー内科
担当 高桑由希子
y2takakuwa@marianna-u.ac.jp
内科専門医 研修プログラム年次表
- 専攻医1-2年次:内科各科に加えて救命救急センター(最低3ヶ月)で研修。川崎市立多摩病院総合診療センターでも研修可能。2年間のローテンションは順不同の各科月単位で選択可能。
- 専攻医3年年次:希望する症例subspecialtyを重点的に大学病院あるいは連携施設で研修可能。どの年次からも大学院進学は可能。
- 3年間の研修:聖マリアンナ医科大学法人以外の連携施設での研修期間が原則1年以上になるように選択。
内科専門医 研修プログラム連携施設
連携施設
川崎市立多摩病院/聖マリアンナ医科大学東横病院/聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院/関東労災病院/横浜労災病院/新百合ヶ丘総合病院/横浜総合病院/湘南鎌倉総合病院湘南藤沢徳洲会病院/神奈川県立がんセンター/大船中央病院/稲城市立病院/榊原記念病院/多摩南部地域病院/亀田総合病院沼津市立病院/国立循環器病センター病院
特別連携施設
川崎市医師会、佐川町立高北国民保険病院、麻生総合病院、鎌田クリニック、新百合ヶ丘石田クリニック、東名厚木病院、稲城台病院、めぐみ会田村クリニック、島田総合病院、裾野赤十字病院、国立病院機構静岡医療センター、国際医療福祉大学熱海病院
当科研修 1週間スケジュール凡例
若手のインタビュー
【木屋光博】 令和4年 岩手医科大学卒業
私は令和4年に岩手医科大学医学部を卒業後、聖マリアンナ医科大学病院での初期臨床研修を経て、リウマチ・膠原病・アレルギー内科へ入局いたしました。
私がリウマチ科医を目指すきっかけとなったのは、元々自身がアトピー性皮膚炎で苦しめられた過去があり、自分を含めアレルギー患者さんのために何かできないかと考えたことが最初でした。その後、学生時代の免疫病領域の講義・実習を通じて、長期間かつ多臓器にわたる病変に対して向き合う、多次元な視野の広さを持つリウマチ診療に強く惹かれ、自分も生涯進路として目指そうと決めた次第です。
しかし、いざ教室を探すとなると、科全体としての人口は他の内科ほど多くないため、参考とする進路情報が比較的少なく、特に自分は地方大学出身ですので周囲にリウマチ科の先輩医師は皆無といった状況でした。そんな環境の中で、自分なりに調べ見学を重ねていき辿り着いたのが当科でした。
魅力としては、第一に神奈川県を中心とした豊富で偏りのない症例が集まるところにあります。まず、SLEから皮膚・多発筋炎、血管炎など幅広いリウマチ性疾患の入院管理はもちろんのこと、初診外来で関節リウマチなどコモンな疾患の診断とフォロー、緊急対応としてはNPSLEやHAEといった急性期診療など、リウマチ科医として充分すぎる程の症例経験を手厚い指導医のサポートのもとで積むことができます。
また、熱心な指導により豊富に勉強会が開催されることや、学会・研究参加の機会が数多く設けられていることも魅力です。今年も多くの専攻医や研修医、学生達がJCR総会をはじめ学会発表の機会を得ています。そして、多様な背景・出身の先生方が在籍しており、明るく開放的な医局の雰囲気であることは最大の魅力です。
リウマチ性疾患に少しでも興味のある方、興味はあるものの相談できず困っている方、どうぞお気軽に御連絡ください。ぜひ一緒に聖マリアンナ医科大学でRheumatologyを満喫しましょう!
【田中雄大】 令和4年 聖マリアンナ医科大学卒業
私は聖マリアンナ医科大学を卒業し、聖マリアンナ医科大学病院での初期臨床研修を経て、リウマチ・膠原病・アレルギー内科に入局し医師3年目、内科専攻医1年目になります。
リウマチ・膠原病・アレルギー内科に興味を持ったのは、学生での臨床自習で回ったときのことでした。どの科に行くか何も決まっていなかった中、実習にて先生方が患者さん一人ひとりに対して最善の治療を行うために議論しながら治療方針を決めていく姿勢を目の当たりにし、これが自分の目指すべき医師像だという気持ちが芽生えました。その後、初期臨床研修でのローテートにて、新規薬剤や新たな治療方針など日進月歩で進んでいる膠原病分野についてもっと学びたいという気持ちも生まれ、入局を決めました。
中でも当院のリウマチ・膠原病・アレルギー内科では、地域の膠原病患者の中核病院となっており、全国有数の患者数を誇るだけでなく多種多様な症状・病態の患者さんが集まるため、common diseaseから専門性の高い疾患まで臨床経験を積むのに適していると思い、当院を選びました。
現在私は内科専攻医として、そして膠原病初学者として先輩方からの熱心な指導もいただきながら日々研鑽を積み充実した毎日を送っています。リウマチ・膠原病・アレルギー疾患は多数の臓器障害、多彩な臨床像を呈します。そのため同じ疾患に分類されていたとしても、患者さん一人ひとりに生じる問題点は異なるため、それに対して原因を考え、悩みぬいた治療法で患者さんが良くなった時の感動はひとしおです。
また、ゆくゆくは研究も行ってみたいと考えています。本大学には難病治療研究センターもあり、基礎研究から臨床研究まで幅広く行われています。免疫分野は今もなお基礎的な知見の蓄積が進んでおり、今後も病気の理解とともに新たな治療が生み出される可能性が高いと考えています。その一助になるような研究分野にもチャレンジしてみたいです。
当科の魅力はまだまだ語り足りない部分が沢山あります。是非一度見学・研修にお越しください。そして一緒に働く仲間になれたら嬉しいです。
【西島孝治】 平成29年 富山大学卒業
私は、富山大学医学部を卒業後、富山県内の大学病院や市中病院で小児科医として勤務し、卒後8年目となる2024年度より聖マリアンナ医科大学に勤めております。
小児科医として診療するなかで、まずは子供にとっての総合診療医を目指すとともに、将来的にさらなるサブスペシャリティとして循環器やNICU等どの領域を専門としていくか、悩む日々を過ごしていました。そのなかで、全身型若年性特発性関節炎の患者さんや、COVID-19流行下にMIS-Cの患者さんを経験することがありました。病歴・身体所見から鑑別・診断につなげるリウマチ性疾患の基本や、サイトカインとの関連などを実感し、自身でより高みを目指したいと膠原病・リウマチの分野を志すきっかけとなりました。
時を同じくして、聖マリアンナ医科大学で勉強させて頂ける機会があるとお話を頂き、まずは見学に伺い、圧倒的な症例数に驚きました。数日間の見学だけでも、多種多様な患者さんや先生方のディスカッションを見聞きすることができました。当科では、小児から成人まで幅広い年齢の患者さんに携わることができます。成人の患者さんも含め経験することで、膠原病・リウマチ性疾患が患者さんの人生を通じてどのように変化していくのかも学ぶことができます。長期的な視点をもつことができ、小児期に発症した患者さんの診療において短期的な治療に留まらず、患者さんの一生を見据えた奥行きのある診療ができるようになると考えています。これまで小児科医として働いてきた自分にとって、成人の患者さんの診療は困惑することも多々ありますが、先生方が丁寧に教えてくださり、日々スキルを積み重ねることができていると感じています。
本稿を執筆している2024年4月現在、当院でまだ数週間しか経ていませんが、その間にも様々な疾患を経験しています。これまで膠原病・リウマチ性疾患の患者さんを自身で診療したことはごく僅かであり、初期研修の頃に戻ったような感覚で迷うことも多々ありますが、病状が改善し無事退院できた患者さんの笑顔をみる機会もあり、やりがいを実感し充実した日々を過ごしています。入院期間が長く寂しさを感じたり、日々の採血など処置をつらく感じたりしている子供の気持ちに寄り添うなど、これまで小児科医として培ってきたものも発揮できるのではないかと考えています。患者さんの人生に寄り添い、成長を見守り支えられるよう、小児科医としても膠原病・リウマチ専門医としても精進していきたいと考えています。
【殿園晃平】 平成29年 札幌医科大学卒業
私は医師8年目の小児科医で、小児膠原病の研鑽を積むために2024年度から聖マリアンナのリウマチ内科に所属しています。
地域中核病院の初期研修で、小児医療のやりがいに魅力を感じ小児科に進みました。一方で、膠原病科ローテでは臨床面も含めて素晴らしい先生方に出会い、たった1ヶ月にも関わらず国家試験に出てくる膠原病疾患のほぼ全てを経験することができました。鑑別診断や臨床推論に重きを置く研修病院であったことも手伝って、多彩な症状を呈し複数の疾患を頭に浮かべる必要のある膠原病診療の奥深さに強い興味を抱いたことを覚えています。
やがて小児科専攻医となり、ネフローゼやIBDをはじめ、いわゆる難治性疾患を抱えるお子さんを外来で診る機会に多く恵まれました。
「お友達と同じく思う存分に活動できない、何をするにも常に持病が頭をよぎる、挙句の果てに再発すると長期入院を強いられ勉強や部活もついていけなくなる」など病気がその後の人格形成に大きく関わることを痛感し、慢性疾患の診療を通じて、学童〜思春期の「からだ」と「こころ」双方の成長に携わることが自分のやりたい医療だと感じました。思うところあり一度他領域に進んだものの、小児リウマチの世界に飛び込むことを決めるには、そう時間はかかりませんでした。
当時働いていた病院の小児リウマチ科の先生に相談したところ、当科の森雅亮先生をご紹介いただき、小児リウマチ医育成についての展望と、当科での研修内容について伺いました。希少疾患である小児リウマチの診療を少しでも早く会得するために症例数の多い成人領域の経験を熱望していた自分のニーズと合致したことが決め手となり、迷わず聖マリアンナにお世話になることを決めました。
膠原病は全身疾患であるため、内科全般の知識と判断力が求められます。様々な出身大学・小児/成人だけでなく多様なバックグラウンドを持った医師が集まり良い関係性で診療できていることが当科の特徴であり、それが臨床レベルの高さに寄与していると感じました。それでいて教授を含め指導医の先生方が優しく丁寧に教えてくださるので、大学病院での常勤が初めてであった私はこの居心地の良さに正直驚いています。
研究や留学でのスキルアップなどこれからの多くの選択肢を楽しみにしている一方、将来的には小児リウマチ科医が不足する地域で膠原病の子どもたちが早期に安全な治療を受けられるように、また共に長い道のりを歩んでいきたいと思っています。高い志をもった皆様と共に働けることを楽しみにしています。